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自然と戯れたり、ボールの動きに一喜一憂したり、人の動きに涙したり・・・。
当ブログでは、私の大好きな運動の豊潤な側面であるスポーツ・遊びにまつわるよもやま話、ちょっとイイ話などを、気ままにアップしていきます。 ブログパーツ
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今日はバランスをきたえるという授業。
我々人間は、2本足でたち、歩き、走る。しかし、この2という数は不安定である。3であれば、とても安定するのだが、残念ながら我々には足が最大でも2本しかない。こうしたことによりさまざまなものを得、そして失ってきた。 2本足になることで、我々は「高いところの果実、自由に使える手、広くなった視界・・・」こうしたものを得てきたのだが、もっとも重要なものは、2本しかない足で運動をする際に不可欠となるバランスという神経系の機能であろう。これにより、中枢・末梢感覚器双方ともに非常に複雑な発達をもたらした。霊長類がモグラから分かれ、ヒトが霊長類のなかでもさらに高度な運動を構成していくことになったのは、このバランスという機能を手にしたことが分かれ目になっているといえる。 バランスは「内耳の前庭器による前庭感覚、身体深部感覚、皮膚感覚、視覚」が大きくかかわる。このなかで、今回の授業で主に意識したのは、身体深部感覚である。 視覚、あるいは内耳器官にたよって我々は生活している、しかし、この身体深部感覚によるバランスはあまり意識されない。夜、明るい部屋から急に真っ暗の部屋に入ったときにどこかくらくらしたような感覚に陥るのは、こうした深部感覚の受容器(筋紡錘や腱紡錘、さらには関節内のルフィニ小体、ゴルジ受容器達)からのフィードバックがうまくなされていないからであろう。 そこで、視覚を閉じ意識の先を、視覚から入ってくる外的情報から、筋肉、関節などから帰ってくる内的情報に向けることができるようなプログラムを実施した。 45分の授業でどこまで変化するのかわからないが、小学校3年生という神経系の発達が急激な伸びを示す特徴のある年代には、おそらく45分でもわれわれの想像を絶する身体深部感覚が形成されているに違いない。 授業後に児童らが見せてくれた「なわとび」のパフォーマンスがかわったと思ったのは、私だけであろうか・・・・? 乞うご期待。である。
by dionysos30
| 2005-01-20 19:21
| 教育
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