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自然と戯れたり、ボールの動きに一喜一憂したり、人の動きに涙したり・・・。
当ブログでは、私の大好きな運動の豊潤な側面であるスポーツ・遊びにまつわるよもやま話、ちょっとイイ話などを、気ままにアップしていきます。 ブログパーツ
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今回の釣行のクライマックス。
阿寒湖から流れ出る川、阿寒川は雨に影響を受けず安定した水量と透明度を確保しているのだが、この日は前日の雨も上がりさらに透明度が増していた。水温は、近場の温泉からの影響を受け、若干高めであった。 入渓ポイントからさほど遠くないこの場所は前日にも良型をあげていたため、ルアーをセットするのももどかしく、手元がおぼつかなかった。 ようやくセットアップが完了し、緊張のファーストキャスト!流れがもんどりうって、ルアーがうまく流せない。リップにしっかりと流れがあたるように着水後のアクションに気をつけてさらにキャスト! そしてクロスからダウンへとルアーが流れていったと同時に、 「ドカン!」とロッドが奪われる! ゆるめにしていたドラグからラインがどんどん出て行く。またまだ見ぬ魚は急流を上へと走る。とんでもない引きだ! ラインは8ポンドだから4キロぐらいまでの大物には対応できるハズだが、流れの重みも合わさり、ロッドはもう折れそうに悲鳴をあげている。ラインブレイクはいつしてもおかしくない状況だ。オレの体は自然と流れの流心に引き寄せられ、腰まですっかり浸かっている。 途端、魚は下流へと走り出す。引き締めてたドラグを少し緩めにし、ラインブレイクを防ぐ。せっかく近くまで寄せられていたラインが無情に再びでていく。オレもリトリーブと同時に体を下流へと走らせる。テンションをキープしながら、移動するのはけっこう難しい。魚の動きを読みながら慎重にリトリーブを繰り返す。ようやく流れから魚の背びれと背中が見えた。 「むむむ。でかい!!、うわわ〜ん。やばい!」 わけのわからぬ声をあげながら、流心へと還ろうとする彼を再び下流へと戻す。 ようやく疲れてきたとみえて、下流でステイしている。 徐々にリトリーブを繰り返し、近づかせ、そして自分でも近づいていく。 よし、ネットだ!しかし、ネットが体に絡み付いて、ちょこっとしか前にだせない。 こうなれば、オレが魚にもっと近づくしかないので、跪いてようやくランディング体勢を確保。 最後の抵抗で2度ほどランディングネットに入らなくてヒヤヒヤしたが、なんとかランディング!54センチ重さは推定3キロ弱。長いファイトと興奮のせいで震えながら記念撮影! 今回のコンダクターのみちゅる氏と固い握手をしたのはいうまでもない。 しばらく、魚の疲労を回復させるために、ネットのなかでゆったりと泳がす。すこし元気がなかったが、おびれを一打ちし、また流れへと還っていった。 至福の瞬間だった。 そして、長いファイトのせいで、その時のオレはすっかりずぶぬれになったと同時に両膝に痣ができていたのを、その日の夜に知ることになった。
by dionysos30
| 2006-09-06 17:22
| 遊び
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